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2007年8月27日 (月)

数学的にありえない

久々に本にハマりました。「数学的にありえない 上・下巻」 アダム・ファウアー著

冒頭の確率論の話から始まり、同時に起こっている別々の話がひとつにまとまっていく間、寝るのも惜しんで読みまくりです。そして、主人の持つ特殊な能力とは・・・。 おかげで寝不足です。

(ここから先は内容に触れるので読もうとしてる人は飛ばして下さい)

その特殊な能力とは「予知能力」のことなんだけど、これが科学的、物理学的に説明されていて面白い。あくまで仮説の域なんだろうけど、本当にそうなのかも?とつい思ってしまう。人の体を構成してる最小単位は原子。その中心の原子核(陽子と中性子)は何種類かのクウォークから成っていると考えられているのだけど、それらは物質でなくエネルギーなのだとこの本では言っている。(実際にクウォークが何者かは証明されていない) そして「思考」も脳内のニューロンが発する電気エネルギーであり、その「思考」が光速より早く動いたならば相対性理論により時間を超越して未来を見ることが出来るのだと。 そしてこの主人公は「思考」を光速以上で巡らすことができ未来を「予知」する特殊な能力を持っていて、そのためにそれを我が物にしようとする組織に狙われるのだけど、そのストーリーの中で数学や物理学や素粒子学、化学、生物などの話を織り交ぜながら話が進んでいくのが非常に面白い。

(ここから先は読んでもOK)

クウォークやレプトン(電子やニュートリノ)などの素粒子は、まだまだ解明されてないことが多いけど、例えば素粒子と反素粒子がぶつかると消えてしまう現象は「消えてしまうのではなく別の次元に移った」と考えてる学者もいて、そう考えると脳内でもそういったことが起きて、「思考」が別の次元(未来)と行き来したときに未来が見えるのでは?と考えるとなんとなく理にかなってるような気もする。 実際に「超ひも理論」では10次元まで考えられてるようだけど、自分の頭では100年かかっても理解できないだろうなあ・・・。

いずれにしても、チンプンカンプンな物理学用語や以前中途半端に勉強した素粒子学について、すこし勉強してみようと思っってしまった本でした。。。

Sugaku

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コメント

またまた難しそうな本を読んでますな。
でも何やら面白そう。
ところで、陽子や中性子が一番小さな物質だと昔学校で習った気がするんだけど、そのあとでクオークなるものが発見されたのかな?
私にはまったく???な世界です。

光より速思考!ほしい~一日お試し体験でもいいから、そんな超高速な思考の持ち主になってみたい!!
素粒子と反素粒子が衝突して、別の次元に移る現象か・・・今見えてる世界はほんの一部で、万華鏡みたいに他の次元が存在するってこと?
ドラえもんのどこでもドアは素粒子のしわざだったのかな?

>やまさん
後から発見されたのでなく、謎だらけなので中学等の教科書には載せないのでしょう。
ちなみに、陽子はアップクウォーク(電荷+2/3)×2個とダウンクウォーク(電荷-1/3)×1個から成ってます。
→ 2/3+2/3-1/3=+1の電荷(プラスの電気を持っている)というわけです。
中性子は、アップクウォーク×1個とダウンクウォーク×2個。
→ 2/3-1/3-1/3=0 電荷無し。
そして電子が-1の電荷を持ってるので、一般的な原子としては中性を保ってると言うわけです。
面白いでしょ。。 

>ぱんさん
ぱんさんの各駅停車の思考には、光速の思考は刺激が強すぎまする(笑)

別の次元が存在すると考える方が、矛盾無く多くの理論を説明できるらしい。
ちなみに「ひも理論」でいう10次元までのうち、我々の世界で観測できる4次元以外の6次元は、観測出来ないほどの極小の空間に閉じ込められてるのだそうだ。
ここまで来るとわけわからん!って感じですね。。。

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